生ゴミの臭い問題、狭い家だと家中にただよって深刻な問題になります。
生ゴミの臭い対策と言えば新聞紙を使った方法が一般的ですが、新聞紙が無い場合でも、適切な処理を行うことで臭いを抑えることが可能です。
では、実際にどのようにすれば生ゴミを臭わない状態で保つことができるのでしょうか。今回の記事では、新聞紙が無い状況でも生ゴミの臭いを抑えるための具体的な方法をご紹介します。
新聞紙がない場合の生ゴミの臭い対策アイディア
調理後の生ゴミは、うっかり手を抜くとご家庭での大敵「悪臭」を生み出します。
その防臭対策として多くの家庭で活用されている新聞紙。しかし、紙媒体が減少し新聞を取らない家庭も増え、新聞紙が手元にないという方も少なくありません。そんな時、どのように臭いの問題を解決すれば良いのでしょうか。この記事では、新聞紙がない場合の生ゴミの臭い対策として効果的なアイディアを具体的にご紹介します。
はじめに:生ゴミの臭い問題
キッチンの中で特に厄介な問題が、生ゴミから発生する臭いです。季節に関係なく問題となる悪臭は、ごみ箱を開ける度に我々の鼻を苦しめます。
特に夏場は大きなストレスになります。
また、害虫を引き寄せ、衛生上の問題も抱えています。コンビニの袋にそのまま入れた生ゴミは、袋が透明なため、周囲からみてもの見苦しさが否めません。さらに生ゴミは水分が多いため袋が破れやすく、そのままの状態で処分してしまうと、ゴミ箱の中や周囲を汚してしまう可能性もあります。
そこで必要となるのが生ゴミ対策。良く知られている対策としては、生ゴミの水分を吸収し、臭いも抑えるための新聞紙を使用する方法があります。
なぜ新聞紙は臭いを抑えるのか?
新聞紙が生ゴミの臭い対策として頻繁に用いられる理由は、新聞紙が水分と臭いを吸収する性質を持っているからです。生ゴミの臭いの主要な原因の1つは、腐敗により生じるアンモニアや硫化水素などの揮発性の物質です。これらの物質は水分と一緒に発散し、その結果臭いをまき散らすのです。
新聞紙の特性を利用すると、この水分を吸収し、臭いを閉じ込めることが可能になります。また、新聞紙は比較的に手に入れやすいという利便性もあり、多くの家庭で生ゴミ対策として使用されています。しかし、紙媒体の減少や生活スタイルの変化に伴い、新聞紙が手元にない家庭も増えてきました。
新聞紙がない場合の代替品とは
新聞紙がない場合でも、生ゴミの臭い対策を図るためにはどうすれば良いのでしょうか。そのためのアイディアをいくつかご紹介します。
キッチンペーパーやティッシュペーパー、チラシの利用
まず、キッチンペーパーやティッシュペーパー、チラシを使用するという方法があります。これらも新聞紙同様、水分を吸収する性質を持っています。
我が家は生協の宅配をしているので、生協のカタログも活用しています。
紙製のおむつやペットシーツの利用
紙製のおむつやペットシーツなども水分を吸収する材料として代用可能です。おむつやペットシーツは、高吸水性ポリマーという素材を使用しており、大量の水分を吸収できます。
生ごみ自体を減らす工夫をする
また、生ゴミ自体を減らす工夫も大切です。例えば、皮やクズを最小限に抑えて食材を使ったり、生ごみを処理する家庭用機器を使用するといった方法があります。これらの機器は、生ゴミを乾燥させて臭いを抑えるものや、生ゴミを発酵させてエコエネルギーに変えるものなど、さまざまなタイプが市販されています。
消臭剤の活用
さらに、市販の消臭剤を活用するのも一つです。消臭剤には、臭いの元となる成分を分解する力があります。生ゴミ用のものには、柑橘系の香りがついているものも多く、心地良い香りでキッチンを満たすことができます。
これらの生ゴミの臭い対策は、一つだけでなく複数併用することでより高い効果を発揮します。新聞紙がない場合でも、様々な代替品を利用することで生ゴミの臭い問題を解決することが可能になります。家庭の状況やライフスタイルに合わせて、最適な対策を見つけてみてください。
日常生活で手に入る素材を利用した生ゴミの臭い対策
ここでは日々の暮らしで手に入るものを使った生ゴミ臭対策をご紹介します。これらの方法を活用し、臭いにより引き起こされるストレスから解放されましょう。
ビニール袋とお菓子の袋
ビニール袋も生ゴミの臭い対策に役立ちます。ビニール袋でゴミをしっかりと閉じ込め、臭いの放出を防止します。特に、二重三重にビニール袋に詰めると、より密閉性が増して効果的になります。
ただし普通のビニール袋では臭いを通しやすいため、さらにお菓子の袋に入れると効果的です。
ポリ袋に比べるとお菓子の袋では臭いの透過率は1000分の1というデータがあります。
ポリ袋に入れた生ゴミをお菓子の袋に入れて置きゴミの日に出してお菓子の袋はプラスチックごみ、ポリ袋は燃えるゴミに分別しましょう。
参考:特集 | 家庭の生ごみ臭をシャットアウト!『お菓子の袋』が有能だった 臭い=ガスに対する“バリア効果” | 東海テレビ (tokai-tv.com)
生ゴミ用の専用ゴミ袋を使用する
市販されている生ゴミ用の専用ゴミ袋を使用することも、生ゴミから発生する臭いを抑える効果的な対策の一つです。これらの専用ゴミ袋は多くの場合、防臭機能がついているので、生ゴミから発生する臭いを抑えるために効果があります。
一般的なゴミ袋とは異なり、生ゴミ専用のゴミ袋は非透明で、中身が見えなくなるため、その視覚的な心地よさも人気です。さらにゴミ袋自体にも消臭剤が含まれている製品もあり、保管中の臭いを大幅に抑えることが可能です。
この方法は価格が一般的なゴミ袋よりも高いため、生ゴミの量が多い家庭では負担になり得ますが、その代わりに手軽さと効果性が優れています。
コーヒー豆・コーヒーの粉
使用済みのコーヒー豆やコーヒーの粉は、キッチンの生ごみの臭いを抑えるのに役立ちます。
コーヒーには、悪臭を中和する優れた能力があり、生ゴミの袋や容器の底に敷き詰める事で効果的です。必要なのは、毎日のコーヒータイムが終わった後にその残りを保管することだけです。
また、使い終わったコーヒー豆やコーヒーの粉を乾燥させてから使う方が、効果的です。乾燥することで、コーヒーの豆から持続的に香りが放出され、臭いを抑える時間が延びます。実際に臭いが発生した後に使用するよりも、予防として事前に使用する方がより効果的です。
参考:コーヒー抽出かすの脱臭効果がすごい!教えて、コーヒーアカデミー! | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE
ラップ
フードラップも生ゴミの臭い対策に効果的です。具体的には、生ゴミをフードラップで完全に包むことにより、臭いを封じ込めることが可能です。フードラップは、食材の鮮度を保つ以外にも、このような優れた特性を有しています。
使い終わった汚れたラップは生ごみをまとめて再利用しましょう。
ティーバッグ・お茶の葉
毎日のお茶の時間も、生ゴミの臭い対策に役立ちます。ティーバッグやお茶の葉に含まれるタンニンが臭いを強力に吸収します。具体的には、ティーバッグやお茶の葉を乾燥させてからゴミ箱の中に放り込むだけで、臭いの元をしっかりと吸収します。
さらにこの方法の良いところは、コーヒーの豆や粉と同様に、予防としても対策としても利用することが出来ます。ただし、予防的に利用する場合や臭いがすでに発生してしまった場合は、新たにティーバッグやお茶の葉を加える努力を惜しまないで下さい。
酢
酢を利用した臭い対策とは、生ゴミから発生する臭いをコントロールするための方法の一つです。酢には消臭効果があり、特に酸性の臭いに対して効果が高いとされています。
生ゴミを酢水に浸すことで、アミン類が酢の酸に中和され、臭いを抑えることができます。また、パンの耳やティーバッグなどを酢に浸して乾燥させ、ゴミ袋やゴミ箱の中に置くことでも効果があります。
ただし、酢を利用する際には用心が必要です。酢は酸性が強く、肌や目に触れると刺激を感じる場合があるからです。使用後は手をよく洗って、アレルギー反応が出ないように注意しましょう。
重曹
重曹は、家庭の様々な場面で利用されてきた天然の消臭剤です。台所の臭いを除去するだけでなく、生ゴミの臭いを軽減するためにも使用することができます。
一日の終わりに小さいビニール袋に生ゴミを集め、その上から大さじ1ほどの重曹を振りかけるだけ。酸性のゴミをアルカリ性の重曹で中和させることで臭いを中和させることができます。
ただし、この方法は一時的なものであり、長期間にわたってゴミを保管する際には不向きです。ゴミの収集日が近くなったら、最終的に重曹でざっと包んでからゴミ袋に入れると、持ち運び中も臭いが漏れにくいです。
手軽に手に入る重曹ですので、家庭の清潔さを保つためにも、是非とも試してみてください。
参考:消臭剤いらず!生ゴミの臭いは100均の重曹で解消できた | ESSEonline(エッセ オンライン) (esse-online.jp)
生ゴミを冷凍する
生ゴミを冷凍すると初めに聞いたときはびっくりしましたが、今ではやっている家庭も多いかもしれません。
生ゴミは菌や細菌が発生することにより悪臭を放つことが多いですが、冷凍することによってこれらの菌や細菌の活動が抑制され、臭いの発生を遅らせることができます。
冷凍庫に入れる直前にはビニール袋に密封すると、冷凍庫内で生ゴミが他の食材に影響を与えることを防げます。また、臭いを抑えるだけでなく、夏季の腐敗を防いだり、ゴミの日まで臭いが広がらないようにしたりと、その効果は多岐にわたります。
ただし、この方法は一時的なもので、長期間生ゴミを冷凍することは避けるべきです。冷凍庫が生ゴミでいっぱいになり、食材を保管できなくなる可能性があるからです。短期間で臭いを抑え、ゴミの日にちゃんと処分するという使い方が理想的です。
ゴミ箱をこまめに洗う
ゴミ箱をこまめに洗うことも、生ゴミから発生する臭い対策の一部として非常に有用です。ゴミ箱は日々ゴミを溜める場所なので、清潔に保つことがとても重要です。
ゴミ袋が破れてゴミ箱に液体が染み出たり、ゴミ袋を取り替える際にこぼれてしまったゴミが、そのままにしてあると、ゴミ箱自体が臭いの源になってしまいます。
手間をかけずにキレイにするためには、水と洗剤または重曹を使った掃除が効果的です。ゴミ箱を洗った後は十分に乾かすことを忘れずに。湿ったままだと新たにカビや細菌が発生する可能性があります。
この方法は掃除が少々手間な部分もありますが、生ゴミの臭い対策としては確実な効果が見込めます。
新聞紙がない場合の生ゴミの臭い対策 まとめ
以上、生ゴミからの臭い対策として効果的な方法をご紹介しました。ぜひこれらの方法を試し、毎日の生活を快適に過ごしてください。
生ごみの臭いに悩んでいる方には生ごみ処理機の利用もおすすめです。
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